PA-200改造記

Last Update 2000/02/26
Canonのデジタルフォトステーション・PA-200改造l記

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(1)ケースの加工 (2)ケース加工 (3)ケース加工
(4)PA-200外観 (5)付属リモコン (6)マザーボード・上面
(7)マザーボード(背面) (8)BIOS画面 (9)VGA信号チェック
(10)VGAコネクタの取付 (11)メモリ増設 (12)VGA付リヤパネル
(13)HDDの取付 (14)Windows98起動 (15)Linux起動

前書き
「CanonデジタルフォトステーションPA-200」はデジカメの画像を一般のテレビで管理、
表示できるものですが、な・な・なんと中身はAT互換機です。正しくはAT仕様の
セットトップボックスといったものです。
AOLのWeb端末に似たようなものです。(そっくりで中身はたぶん同じ)
デザインもカッコよく小型でさすが家電品!といった感じです。
AT機ならパソコンとして動かさねば(^^;といった使命感(というかお遊び)で、こいつを
改造しちゃいましょ。

まずはじめに・・・
まずPA200をMS-DOSで起動してみました(TV接続)。映ることは映りますが、とても
見れたもんじゃありません。何じゃこれじゃ使いもんにならん・・・・。
それに付属のリモコンじゃキー入力できないじゃん!
そこで入力されたキーコードを表示する簡単なプログラムを作成して動かしてみると
リモコンの各キーで’Q'や’E'が入力され方向キーはマウス出力になっている
ことが判明。(なんと安易な・・・)まあこれで自作アプリでもリモコンが使えそうで
ラッキーというところか。
キーボード・マウスに関してはオプションでワイヤレスキーボードが出てる(マウス機能付)
ので早速購入。
起動時に「DEL」ならぬ「削除」と書かれたキーを押すと、あれまあ見慣れたAwardの
BIOS設定画面登場!(8)。ごく普通の設定項目です。

VGA出力
しかし画面がTVじゃな〜。
まてよ、使っているChipはMediaGXだしマザーもPA200のためだけに作ったもんじゃない
だろうし(コストの問題)VGAの信号はでてるはず!とさっそくマザーを見てみると、
ありますよパターンが!。
(6)のようにシンクロで信号を確認し6本の信号線を確認しました。
Red・Green・Blue・H-sync・V-sync・GND

(7)のようにコネクタを作成してVGAモニタに接続しパワーオン!。
TVとは雲泥の差の美しい(当然だろ・・)画面が現れました。



さてせっかくVGA出力が出たのでここはケースを加工してVGAコネクタつけちゃいましょ。
(1)(2)(3)哀れにもマシニングで切り刻まれるPA200。
さらにSIMMスロットがなぜかついてるのでメモリも増設(11)。
標準では8MBなので、余ってた16MB×2を増設して40MB。

HDD接続
標準のスーパーディスクは120MBの容量がありちょっとしたものなら十分動かせるが
せっかくIDEが使えるんだからHDDつけちゃいましょ。
Windows98をインストールした2.5インチHDDを接続し起動!調子に乗ってLinuxも
起動!(まあ当然か・・・)

問題点(今後の課題)
Windowsの場合はMediaGXのVideoDriverがあるがLinuxはな〜。
それに電源容量がきついな〜。まあ元々家電だから容量ぎりぎりで、さらに
HDDまで付けたからレギュレターがあっちっち。
こりゃ電源の改造も必要みたい。

ちなみに、内臓のLS-120は外せません。BIOSがPA-200用のIPL-ROM
(BIOS-ROMとは別についている。(6)の全体写真でカードスロットの
左に付いてる小さいROM。たぶんこれがPA-200専用)に
ジャンプしてるらしくLS-120が接続されない、もしくはメディアが入ってない
場合、ご丁寧に日本語でシステム異常を表示して起動してくまへん。
IPL-ROMを引っこ抜くと、さすがにブートもせーへん。
LS-120が外せれば電源容量も足りるんだが。

PA-200概要
CPU:Cylix MediaGX 180MHz
IO:Cylix CL-5520
BIOS:AWARD MEDIA-GX BIOS
Memory:8MB
FDD:Mitsubishi製LS-120(等速)
PCMCIA:TYPE2×1(CIRRUSLOGIC-Chip)
シリアル1ポート
パラレル1ポート(ECP・EPP対応)
NTSC出力:RCA×1・SVideo×1
Audio出力:RCA×2(Left/Right)
専用リモコン付属
オプションで赤外線キーボードマウス有り
(メーカーサイト)
http://www.canon-sales.co.jp/digibum/

今回はここら辺にして、次回はUSB新設にチャレンジ!



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